不妊治療Q&A

Q&A

【1】不妊症とは

14. 黄体機能不全による着床障害


 排卵後の卵胞は黄体と呼ばれるものに変化します。この黄体からプロゲステロンとエストロゲンが分泌され、子宮内膜を増殖期内膜から着床に必要な分泌期内膜という状態に変化させます、特に、重要なものはプロゲステロンと呼ばれる黄体ホルモンで排卵前の約30倍も分泌され、子宮内膜を着床に適するような分泌期内膜と呼ばれる状態に変化させます。プロゲステロンは体温中枢に作用して体温の上昇させる傾向がありますから、体温の変化はプロゲステロンの変化を反映します。黄体の働きが悪く、十分にホルモンが分泌されない場合や子宮内膜がホルモンに反応しない場合を黄体機能不全による不妊と呼び、不妊患者の約10%に認めます。