不妊治療Q&A

Q&A

【15】子宮奇形

4. 子宮奇形が疑われた場合、どのような検査が必要ですか

 子宮卵管造影で子宮腔の異常が確認され、初めて奇形を知ることが多いのですが、この検査法では内腔の形しかわかりません。外形の形を知ることも適切な治療方針を考えるうえで必要です。そのままで妊娠・分娩へ至り正期産となれば問題はないのですが、反復流早産あるいは不妊症の場合にはMRIという特殊な画像診断が必要となります。この方法で骨盤腔の断層像を詳しくみることができ、どのような手術が必要かを知ることができます。子宮腔内を灌流と経膣超音波診断を併用した方法も試みられています。腹腔鏡は子宮の外見をみるには最も適していますが、やや侵襲が高いのが欠点です。MRIは侵襲が少ないという利点があり、最近普及してきました。