Q&A
【1】不妊症とは
5. 一般不妊治療で妊娠できない場合はどうしたらよいのですか
一般不妊治療で妊娠ができない場合は体外受精・胚移植や配偶子卵管内移植(GIFT)などの高度生殖医療(補助生殖医療、Assisted Reproductive Technology:ARTなどとも呼ばれる)による治療が必要です。最近進歩した高度生殖医療はまだまだ改良の余地がありますが、従来の不妊治療を一変させました。以前は全く手の施しようのなかった例でも妊娠が可能になりました。また、原因がどうしてもわからなかった症例でも、妊娠ができるようになりました。単なる習慣的な治療に頼る必要はなくなりました。 日本の高度生殖医療を行う施設は急速に増加していますが。
日本産科婦人科学会の年次報告によると、本邦の平均成績はいまだ満足すべきものとはいえません。その理由の1つは、高度不妊治療を志す医師は少なくありませんが、不妊を専門とする医師にとっても決してやさしい技術ではありません。また、医師だけで行うものでもなく、エンブリオロジストと呼ばれる医療技術を持った専門家に支えられ、充実した設備のある医療機関で初めて可能になるものです。
高度生殖医療を受ける場合、皆さんが掛かりつけの産婦人科医の意見や、またいろいろな刊行物を参考に病院を選ぶことになります。いろいろな施設の医療内容を知ることはなかなか難しいことです。 *高度生殖医療とは卵管内配偶子移植(GIFT)、体外受精-胚移植(IVF-ET)、接合子卵管内移植(ZIFT)、胚凍結、顕微受精等の総称です。