不妊治療Q&A

Q&A

【1】不妊症とは

9. 卵管の異常による不妊

 卵管は子宮と卵巣を結ぶ管ですが、細い所は直径1mmほどしかなく感染などでよく閉鎖します。卵管の腹腔側は扇状に開いた形になっていますが、その周囲が癒着などで変形していると、完全な閉鎖でなくとも卵子を捕捉できなくなり不妊の原因となります。これら卵管の閉鎖や狭窄あるいは周囲の癒着などに基づく不妊を卵管因子による不妊と呼び、不妊患者の約35%を占めます。

  卵管閉鎖の場合、その部位や炎症の程度、内容の性状などで治療の予後は大きく変わります。例えば卵管膨大部閉鎖でも卵管留水腫や卵管留膿腫などは手術で形成したとしても、ほとんど妊娠は期待できません。