Q&A
【2】不妊原因を見つける方法
1. 不妊原因を見つけるために どんな検査が必要ですか
一般不妊治療の前に基本的な検査を順序立てて行う必要がありますが、1年以上も治療を受けていながらまだ基本的な検査を受けていない人もいます。検査の必要性や方法を十分理解し検査を受けて下さい。不妊治療は原因を見極めないで、適当な治療をうけていたのではよい結果は得られません。まず、大まかな原因を確かめるために、次の6大検査が必要です。
1)・・基礎体温の測定
2)・・精液検査(精子の数、運動率、形態など)
3)・・排卵日頃に行う頚管粘液検査
4)・・排卵日頃の早朝に性行し、病院で頚管粘液中の精子数を調べるフナーテスト
5)・・子宮の形と卵管の通過性を調べる子宮卵管造影というX線検査
6)・・卵胞の発育、子宮や卵巣の状態などをモニターに映し出す経膣超音波診断
これらの検査では不妊原因のだいたいの予想がつきます、これらの検査では数回の通院で1月以内に完了します。決して苦痛を伴うものではありませんから、安心して受けて下さい。子宮卵管造影などの際に卵管閉鎖や狭窄のために痛みを伴うこともありますが、そのような場合にはすぐに医師に伝えてください。造影剤の注入速度を遅くするなどの対応で痛みを抑えることができます。痛みに過剰な恐怖心を抱いている方には、あらかじめ鎮痛剤を投与する配慮も必要です。不妊治療に我慢は禁物です。