Q&A
【2】不妊原因を見つける方法
5. 子宮卵管造影(ヒステロあるいはHSG)で何が分かりますか
月経直後に行うX線検査である子宮卵管造影は子宮頚管の入り口から造影剤という粘液を注入し、子宮腔や卵管の形を見るものです。子宮の入り口から薬液を注入する通水法や炭酸ガスを注入する通気法でも卵管の通過性はある程度わかりますが、子宮腔や卵管腔の形成はわかりません。子宮卵管造影は不妊の治療の早期に必ず行わなければならない検査です。
子宮卵管造影で卵管の通過性、卵管采周囲癒着の程度を知ることができます。子宮卵管造影を行う時期は子宮内膜の肥厚がなく、排卵日から離れた月経直後が適当です。子宮卵管造影はその映像をテレビに映しながら施行します。通常、卵管の先端まで造影剤で満たされたときに写真を1枚、造影剤が腹腔内に明らかに流出したときに1枚撮影します。