不妊治療Q&A

Q&A

【4】不妊症の治療について

10. 男性不妊症に対する有効な治療法について説明してください

 男性不妊の治療方針:精子の数が少ない乏精子症、精子の運動率が悪い精子無力症、精子の形態の異常である精子奇形症などが原因となって起こる不妊症が男性不妊症です。膣内に極めて多量の精子が射精され、一部が子宮の頚管・子宮腔・卵管を遡上し膨大部に達するのですが、精子に前述のような異常があると、子宮腔膨大部に到達する精子の数が極めて少なく卵と受精する確率が非常に悪くなります。そこで通常、配偶者間人工授精(artificial insemination with husband’s semen:AIH)、洗浄精液AIH、スイムアップ精子AIH、子宮鏡下卵管内人工授精(hysteroscopic insemination into tube:HIT)が用いられます。高度乏精子症あるいは無精子症の場合は非配偶者の精液を用いて人工授精を施行しますが、これを非配偶者間人工受精(artificial insemination with donorユs semen:AID)と呼びます。