不妊治療Q&A

Q&A

【4】不妊症の治療について

43. 卵巣過剰刺激症候群は避けられないのですか

 多数の卵子を採取するために調節卵巣過剰刺激法を用いる限り、卵巣過剰刺激症候群は発生します。最も、卵巣刺激の課程において卵巣に過剰の卵胞が出現したような場合に治療を中止すれば卵巣過剰刺激症候群は発生しないのは当然です。しかし、医師も患者も妊娠を望みぎりぎりの選択を強いられることも少なくありません。今後は重篤な合併症を避けるため、妊娠率の低下は覚悟し、胚凍結を積極的に採用するようになると思われます。妊娠率の向上と合併症の抑制という相反することを求められていますが、そのための研究も進んでいます。