不妊治療Q&A

Q&A

【4】不妊症の治療について

55. 黄体機能異常による反復流産

 排卵後卵巣からは黄体ホルモンが分泌され,子宮内膜を柔らかくビロードのように変化させ妊娠を維持しますが、不育症の患者の20~30%に、この子宮内膜の変化の遅延が認められます。子宮内膜検査で黄体機能不全と診断された者、あるいは基礎体温上で黄体期が10日以内の者にはクロミフェンやプロゲステロンを投与することは有用であると考えられます。また、乳漏症やプロラクチンが上昇を伴った黄体機能不全症にはドパミンアゴニスト(ブロモクリプチンやテルロン)投与が有効と考えられています。