Q&A
【7】習慣流産、不育症
1. 抗リン脂質抗体陽性の習慣流産にアスピリンは有効ですか
反復流産を経験した女性においては血管拡張・抗血液凝固作用のProstacyclinの低下やそれに拮抗するthromoboxane A2の上昇が関わって居ると考えられています。反復流産患者に低用量アスピリンを妊娠早期から分娩まで投与すると、thromoboxane A2産生の抑制がみられます。しかし、対処群と比べ、出生児の健康、発育遅延の頻度は良群間に差は認められません。低用量アスピリンは妊娠の予後にあきらかな影響を与えないと思われます。