不妊治療Q&A

Q&A

【9】体外受精、ICSI、男性不妊

1. 体外受精で受精障害の場合、良い方法は有りませんか


 体外受精の際に10~25%が受精障害と診断されます。これらの大部分は一般の検査では治療前に受精障害が起きることを予測できない症例です。少数例は男性不妊に起因するものと考えられますが、大部分は精子・卵子の相互に原因があるものと考えられます。通常の体外受精で翌日に受精が確認されなかった場合、その未受精卵にICSIを施行し受精に成功し、妊娠が成立した例が報告されています。受精していない卵子を顕微鏡で観察し、第2減数分裂中期(M2期とも呼ぶ)の卵子と確認できたら、ICSIを施行することができます。採卵後1日経ている卵子なので、成功率はやや落ちますが、反復体外受精で受精障害の例などの場合には、試みてよい方法です。