Q&A
【9】体外受精、ICSI、男性不妊
2. 受精障害をあらかじめ知る方法はないのですか
体外受精の受精障害の75%は精子の形態異常に基づく精子ー透明帯の結合障害によるものであり、25%は透明帯に結合はできても進入ができない先体反応誘起不全と考えられています。精子と透明帯の結合能をみるにはhemizona assay(HEZA)という方法があります。ヒト未熟卵から取り出した透明帯を半分に分割し、それぞれに不妊患者の精子あるいは対照とする妊孕性のある精子を加え数時間培養し、対照に比べどの程度の結合率があるかをみるものです。HEZAの結果は86%の精度で体外受精の受精の予測ができます。