Q&A
【10】採卵、子宮内内膜、着床
3. 自然周期での採卵に問題はありますか
1978年世界で最初の体外受精は白然胴期で行われましたが、成功率が低いため、1985年頃からは刺激周期により多数の卵子を採取し複数の卵子を移植する方法が一般化してきました。しかし、一部で自然周期の採卵を施行しているのは、卵巣過剰刺激症候群、多胎妊娠、刺激周期における子宮内膜の感受性の低下、あるいは排卵誘発剤による卵巣癌増加の報告、卵巣刺激に対する経済的な負担などが理由になっています。Ranouxら(1988)、FouIotら(1989)は自然周期における体外受精において移植当たりそれぞれ20%、32%の妊娠率を得たと報告しました。その後、C1amanら(1993)、)eLauretisら(1994)はこのような高い妊娠率は得られないと報告しました。イギリス政府で発行している1995年あるいは1996年)PatientsGuidesによれぱ成功率が低く、イギリスでは白然周期で体外受精を行うことはほとんどありません。