Q&A
【10】採卵、子宮内内膜、着床
10. 着床を促進する方法はありませんか
Co1eら(1967年)やAustintoとShort(1982年)は着床障害の一つとして透明帯から胚がハッチングすることができないということが一因と考えました。Co1eらによると透明帯が15μm以上の場合にはassisted hatchingを施行したほうがよく、13mm未満の易合はassistedhatchingが障害になると述べています。1991年、Cohenらはassisted hatchingを行うことにより体外受精一胚移植こおいて、着床率が上昇すると報告しました。assisted hatchingは機械的に透明帯に切開を加える方法、酸により融解する方法、ある・・はレーザーを用いる方法などが報告されています。Assisted hatchingが有効か否かということに対しては未だ意見の分かれるところです。例えばSeainら(Ferti1Steri1 63 838.1995)は、機械的方法、化学的処置あるいはレーザーを用いた方法のいずれのassisted hatchingにおいても有用性を確認できなかったと述べています。