Q&A
【14】多胎妊娠
4. 減胎手術で多胎妊娠の問題は回避できますか
減胎手術はその施行時期や技術的な面でまだ改善の余地があります。慎重に妊娠早期に診断し施行すれば、残存胎児の影響は少なくなることが予想されます。しかし、合併症の少ない減胎手術が行われたとしても、それぞれの人の考え、特に宗教上の理由で減胎手術により品胎以上の多胎妊娠の問題を解決できるかということは、国によりその事情が異なります。
オランダからの報告によれば12.5%が、スエーデンからの報告にでは14%が減胎手術に応じています。このような減胎手術に対する受容度の相違が存在するため、減胎手術で全てが解決するわけではありません。宗教上の理由により減胎手術や中絶を選択しない人々がいる国では、移植胚数を厳格に規制する必要があります。