β2GPIネオセルフ抗体検査とは

不育症・不妊症の原因の1つとして近年新たに発見された抗体です。

この抗体は血管の炎症を引き起こすことにより血栓ができやすくなり、不育症・不妊症の原因となると考えられています。β2GPIネオセルフ抗体は、採血検査で検出します。

反復着床不全の方、子宮内膜症に罹患している不妊症の方の約30％が、不育症の方（原因不明）の約20％が検査陽性であると確認されています。

もしも陽性になったら

適切な治療を受けることで、妊娠成功率が31%増加、生児獲得率が37.2%増加したことが報告されています。検査陽性の方は、 β2GPIネオセルフ抗体によって血栓が生じやすく、妊娠しにくい・流産が起きやすい状態と考えられるため、血栓を予防する治療を行います。適切に治療を行うことで妊娠成功率、生児獲得率がどちらも増加する研究結果が報告されています。

先進医療に認定されている

β2GPIネオセルフ抗体検査は、厚生労働省が先進医療に認定している検査です。現在は不育症（2回以上流死産歴がある）の方に先進医療として実施できます。なお、不妊症の方にも自由診療として実施可能です。

助成金制度

愛知県をはじめ、ほとんどの地域にお住まいの方に自治体による助成金制度があります。当院でも、この制度を利用してβ2GPIネオセルフ抗体検査を受けることができます。

不育症の検査・ 治療に関する助成金 – AOI Biosciences

おわり

採血検査を受けるだけで結果が出るため簡便です。当院の先進医療のWebページもご参照ください。

先進医療｜金山レディースクリニック｜名古屋市の産婦人科・不妊治療・婦人泌尿器科

検査測定を受託しているAOI Biosciences株式会社のWebサイトもご参照ください。

ネオセルフ抗体検査 – AOI Biosciences

検査を希望される場合やご質問がある場合は、担当医にご相談ください。