2025年3月27日

月経コントロールで実力発揮!
金山レディースクリニック副院長の邨瀬智彦です。
受験生の皆さん、勉強に集中したいのに、生理痛やPMS(月経前症候群)で体調を崩してしまうことはありませんか?低用量ピルやジエノゲストというお薬は、月経にまつわる様々な悩みを軽減し、受験勉強に集中できる手助けをしてくれる可能性があります。
低用量ピルとジエノゲスト:それぞれの特徴
- 低用量ピル
- 卵胞ホルモンと黄体ホルモンの2種類の女性ホルモンを含む
- 排卵を抑制し、月経周期をコントロール
- 生理痛やPMSの緩和、月経量の減少、月経日の調整が可能
- ジエノゲスト
- 黄体ホルモンのみを含む
- 子宮内膜症の治療薬として開発されたが、月経困難症にも効果がある
- 排卵は抑制しないが、子宮内膜を薄くすることで月経量を減少させ、生理痛を緩和
- 卵胞ホルモンによる副作用のリスクを避けたい場合に選択される
受験生が月経コントロールをするメリット
- 生理痛・PMSの緩和
- 生理痛やPMSは、集中力や学習効率を低下させる原因となります。低用量ピルやジエノゲストは、これらの症状を緩和し、勉強に集中できる環境をサポートします。
- 生理日のコントロール
- 受験日や模試と生理日が重なる心配がなくなります。大切な試験に万全の体調で臨むことができます。
- 貧血予防
- 生理による出血量が多いと、貧血を引き起こすことがあります。低用量ピルやジエノゲストは、出血量を抑えることで貧血予防にもつながります。
- 体調管理のしやすさ
- ホルモンバランスの変動による気分の浮き沈みや体調不良を軽減し、安定したコンディションを維持できます。
低用量ピル・ジエノゲストの注意点
- 医師の処方が必要です。必ず婦人科を受診し、相談しましょう。
- 保険診療で処方が可能です。
- 内診は必ず必要な検査ではなく、必要があれば腹部エコー検査、採血検査を行います。
- 副作用のリスクがあります。血栓症などの重篤な副作用が起こる可能性もゼロではありません。医師の説明を聞き、リスクとベネフィットを十分に理解した上で服用を判断しましょう。
- 毎日決まった時間に服用する必要があります。飲み忘れに注意しましょう。
まとめ
低用量ピルやジエノゲストは、受験生の強い味方になる可能性があります。メリット・デメリットをよく比較検討し、医師と相談した上で、自分に合った選択をしてください。飲み始めの1~2ヵ月は少量の不正出血が出やすくなる場合があるため、受験直前ではなく早めに内服し始めることをおすすめします。
その他
- 低用量ピルやジエノゲストについてもっと詳しく知りたい場合は、産婦人科医にご相談ください。もちろん、当院でも対応しています。
- ピルの服用経験者の話を聞くことも参考になるかもしれません。
- ピルの服用と併せて、バランスの取れた食事、十分な睡眠、適度な運動など、日頃の体調管理も大切です。
受験生の皆さんが、心身ともに健康な状態で受験に臨めるよう応援しています。