バルトリン腺膿瘍は一度治療しても、再発する可能性があります。予防には以下のポイントが重要です。
01.膣周辺の清潔を保つ
性交渉後や入浴時に清潔を心掛けましょう。
02.健康的な生活習慣
バランスの取れた食事や十分な休息で免疫力を向上させます。
03.性感染症の予防
コンドームを使用し、感染リスクを低減します。
04.定期的な婦人科受診
違和感を感じた場合は早めに受診しましょう。
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バルトリン腺膿瘍
バルトリン腺膿瘍は、膣の入口付近にあるバルトリン腺が細菌感染を起こし、腺に膿がたまることで発生する状態を指します。バルトリン腺は女性の膣口に左右1対あり、膣を潤滑させる粘液を分泌する役割を持っていますが、感染が進行すると腺が炎症を起こし、腫れて膿瘍が形成されることがあります。
バルトリン腺膿瘍は、特に20~40代の女性に多く見られる疾患です。膣周辺に痛みや腫れを感じた場合、早めの治療が必要です。
バルトリン腺膿瘍の症状は、感染が進行するにつれて悪化することがあります。主な症状は以下の通りです。
軽症の場合、症状が現れないこともありますが、放置すると状態が悪化し、より治療が難しくなることがあります。
バルトリン腺膿瘍は、細菌感染が主な原因です。以下のような細菌が感染の主因となることが多いです。
バルトリン腺膿瘍の診断には、症状や患部の状態を確認することが基本です。必要に応じて以下の検査が行われます。
01.視診・触診
患部の腫れや赤み、圧痛の有無を確認します。膣口周辺の片側性の腫れが典型的な所見です。
02.細菌培養検査
膿瘍から採取した分泌物を培養し、原因菌を特定します。性感染症が疑われる場合には特に重要です。
03.性感染症の検査
クラミジアや淋菌感染を確認するための検査が併せて行われることがあります。
04.血液検査
炎症の程度や全身への影響を調べるため、白血球数や炎症マーカー(CRP)を確認します。
バルトリン腺膿瘍の治療は、膿瘍の大きさや症状の重さによって異なります。早期治療を行うことで症状の悪化を防ぎ、再発リスクを低減することが重要です。
01.抗生物質の投与
軽症の場合は、細菌感染を抑えるために抗生物質を内服または点滴で投与します。原因菌に適した抗生物質を選択します。
02.排膿処置
膿瘍が大きくなり痛みが強い場合、局所麻酔を行い、切開して膿を排出します。
03.バルトリン腺摘出術
再発を繰り返す場合や慢性的な炎症がある場合には、バルトリン腺自体を摘出する手術が行われます。手術が必要な場合は、高次医療機関(大きい病院)に紹介します。
バルトリン腺膿瘍は一度治療しても、再発する可能性があります。予防には以下のポイントが重要です。
01.膣周辺の清潔を保つ
性交渉後や入浴時に清潔を心掛けましょう。
02.健康的な生活習慣
バランスの取れた食事や十分な休息で免疫力を向上させます。
03.性感染症の予防
コンドームを使用し、感染リスクを低減します。
04.定期的な婦人科受診
違和感を感じた場合は早めに受診しましょう。
バルトリン腺膿瘍は、膣口周辺に腫れや痛みを引き起こす疾患で、細菌感染が主な原因です。早期診断と適切な治療によって症状を軽減し、再発リスクを抑えることができます。当院では、経験豊富な医師が最新の医療機器を用いて診断と治療を行っています。膣周辺の異常を感じた場合は、ぜひ一度ご相談ください。
パートナーに感染することはほとんどありません。
外陰部に痛みや腫れを感じたら、早めに婦人科を受診しましょう。放置すると、膿が溜まり、痛みが増強する可能性があります。