外陰部のかゆみを治療する方法は、その原因によって異なります。以下に代表的な治療法を紹介します。
01.薬物療法
感染症が原因の場合、抗生物質や抗真菌薬が処方されることがあります。細菌やカンジダ、性行為感染症が原因であれば、これらの薬物療法が効果的です。
02.外用薬
局所的な治療が必要な場合、外用薬(クリームや軟膏)が処方されます。かぶれや乾燥が原因の場合、保湿剤やステロイド系薬剤が使用されることがあります。
03.膣洗浄
細菌性膣炎やカンジダ膣炎を伴っている場合には、膣洗浄を行って治療剤を膣内に入れることで外陰部のかゆみも早期に改善する場合があります。
04.アレルギー治療
アレルギーが原因の場合、抗ヒスタミン薬やステロイド外用薬が使用されることがあります。また、アレルゲンを特定して避けることも重要です。
05.ホルモン療法
ホルモンバランスの乱れが原因の場合、ホルモン療法(エストロゲン補充療法)を行うことがあります。女性ホルモンの膣錠(エストリオール膣錠)を使用すると、かゆみや痛みが改善される場合があります。閉経前後で性交痛がある場合にも効果的と考えられます。
06.生活習慣の改善
外陰部のかゆみが乾燥や刺激によるものである場合、生活習慣を見直すことが有効です。通気性のよい下着や刺激の少ない洗浄剤を使用し、適切な保湿を行うことが勧められます。