• 少量の出血：妊娠初期に少量の出血が見られることはよくあります。多くの場合、茶色またはピンク色のおりものとして現れます。
• 多量の出血：出血が月経時と同等以上の量である場合、特に鮮血である場合は、早急に婦人科医の診察を受ける必要があります。
• 赤色の出血と血のかたまり：赤色の鮮血や血のかたまりが出てくる場合は、流産や早産の兆候、または胎盤に関する異常が疑われることがあります。

• 腹痛：出血と共に下腹部に痛みや不快感が伴うことがあります。特に痛みが強い場合は、流産や早産の危険信号である可能性があります。

• 着床出血：妊娠が成立する際、受精卵が子宮に着床する過程で軽い出血を生じることがあります。この場合、出血量はごく少量で、色はピンクまたは茶色になることが多いです。
• 切迫流産：妊娠初期における出血の最も一般的な原因の一つは流産です。特に腹痛を伴う鮮血の出血は流産の兆候である場合があります。
• 子宮外妊娠（異所性妊娠）：妊娠が子宮外で進行する場合、出血と共に激しい腹痛が生じることがあります。放置しておくと、お腹の中で多量出血をきたす可能性があるため注意が必要です。
• 絨毛膜下血腫：胎盤と子宮の間に血液が溜まり、出血を引き起こすことがあります。絨毛膜下血腫は、しばしば自然に治りますが、場合によっては流産、早産のリスクを高めます。

• 前置胎盤：前置胎盤は胎盤が子宮の下部に位置し、子宮口を覆う状態で、出血を引き起こすことがあります。前置胎盤は、胎児の発育や分娩に大きな影響を与える可能性があるため、適切な管理が必要です。
• 早期の胎盤剥離：胎盤が早期に子宮から剥がれること（胎盤早期剥離）も出血を引き起こす原因となり、母体と胎児の健康に重大なリスクを伴うことがあります。緊急の対応が必要です。

• 子宮頸管からの出血：子宮頸管ポリープや性交後の出血が見られることがありますが、通常は大きな問題にはならないことが多いです。

• 妊娠検査：妊娠初期の出血が流産や子宮外妊娠によるものかを確認するために、妊娠ホルモン（hCG）の測定が行われます。
• 超音波検査：胎児の状態や胎盤の位置、出血の原因を確認するために、経腹または経膣の超音波検査が行われます。これにより、異常な位置に胎盤がないかや、胎児の発育状態をチェックします。

血液検査を行い、妊娠初期の状態（血液型、貧血、血液凝固の状態）や感染症の兆候を調べることができます。

子宮頸管が開いていないか、または感染症が原因で出血が起きていないかを検査することがあります。