排尿痛・頻尿|金山レディースクリニック|名古屋市の産婦人科・不妊治療・婦人泌尿器科
排尿痛・頻尿とは
排尿時に痛みを感じる排尿痛や、通常よりも頻繁に尿意を感じる頻尿は、多くの女性が経験する症状です。これらの症状は、一時的なものから重い病気の兆候まで幅広い原因によって引き起こされます。特に婦人科領域では、膀胱炎や性感染症、過活動膀胱などが関与している場合が多いため、適切な診断と治療が重要です。
通常、成人女性では1日に排尿する回数は6〜8回が一般的とされています。これを超える場合や、排尿時に痛みや違和感がある場合は、当院の婦人科または泌尿器科を受診しましょう。
排尿痛・頻尿の症状
- 排尿時に鋭い痛みや灼熱感を感じる
- 尿の回数が増えるが、1回の排尿量が少ない
- 尿が濁っている、または血尿が見られる
- 下腹部の違和感や鈍痛がある
- 1日10回以上の排尿がある
- 就寝中に何度もトイレに行きたくなる(夜間頻尿)
- 強い尿意が突然襲ってくる
- 排尿後も残尿感がある
これらの症状を認める場合、放置せずに医師に相談することをおすすめします。
排尿痛・頻尿の原因
- 膀胱炎:細菌が膀胱に感染することで起こります。女性に多い疾患で、排尿痛、頻尿、血尿、残尿感を伴うことがあります。
- 尿道炎:尿道に炎症が起きることで、痛みや灼熱感が生じます。
- 腎盂腎炎(じんうじんえん):膀胱炎が悪化すると腎臓まで炎症がおよびます。膀胱炎の症状に加えて、発熱、腰痛を認めることがあります。
- 骨盤臓器脱:膀胱や子宮が下垂し、頻尿や排尿困難を引き起こすことがあります。
- 子宮内膜症:子宮外に広がった内膜組織が膀胱や周辺臓器に影響を与えることがあります。
- 閉経後の女性では、女性ホルモン(エストロゲン)の減少により膀胱や尿道の粘膜が薄くなり、排尿痛や頻尿を引き起こすことがあります。
- クラミジア感染症や淋病:排尿時の痛みや頻尿が現れることがあります。
- ストレスや過活動膀胱:尿意をコントロールする神経系が過敏になることで、頻尿が起こることがあります。
- 間質性膀胱炎:膀胱の慢性的な炎症で、原因不明のことが多い病気です。他の病気との鑑別が難しく、診断に時間がかかることがあります。泌尿器科専門医の診察をおすすめします。
- 尿路結石:尿路に結石ができ、尿の通り道をふさいでしまうことで、痛みや頻尿が起こります。
- 薬剤の影響:一部の薬が排尿機能に影響を及ぼすことがあります。
排尿痛・頻尿の検査方法
症状の原因を特定するために、以下のような検査が行われます。
- 症状の詳細、持続期間、生活習慣などについて医師が詳しく尋ねます。
- 性生活や過去の感染症歴について確認することもあります。
- 全身的な炎症や慢性疾患が関与していないか確認します。
- 膀胱や腎臓の状態を確認します。子宮や卵巣の状態も確認して婦人科系疾患の有無を確認します。
排尿痛・頻尿の治療方法
- 抗生物質:膀胱炎や尿道炎などの細菌感染に対して処方されます。
- 鎮痛薬:排尿時の痛みを和らげるために使用されることがあります。
- ホルモン補充療法:更年期や閉経後の女性には有効な場合があります。
- 水分摂取を増やし、尿の流れを良くする。
- カフェインやアルコールを控えることで膀胱への刺激を減らす。
- 適度な運動を取り入れ、血流を促進する。
- 性感染症が原因の場合、適切な抗生物質や抗ウイルス薬で治療します。
- パートナーと同時に治療を受けることが推奨されます。
- 骨盤臓器脱や腫瘍が原因の場合、手術が必要になることがあります。
排尿痛・頻尿を予防するために
日常生活で以下のポイントに気をつけることで、排尿痛や頻尿のリスクを軽減することができます。
- 水分を適切に摂取する:尿路を清潔に保つために水を飲むことが重要です。
- トイレを我慢しない:尿意を感じたら早めに排尿する習慣をつけましょう。
- 清潔を保つ:特に性行為後は、尿道や外陰部を清潔に保つことが大切です。
- 規則正しい生活習慣を心がける:ストレスをためず、適度に運動を行うことで膀胱機能の健康を保てます。
当院では、排尿痛や頻尿に関する幅広い検査と治療を提供しております。気になる症状がある方は、ぜひお気軽にご相談ください。
よくある質問(FAQ)
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膀胱炎を繰り返してしまうのですが、何か対策はありますか?
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トイレを我慢しないこと、性行為後の清潔、水分補給、ストレス管理などが大切です。また、免疫力が下がらないよう、よく寝る、バランスの良い食事を心がける、適度に運動するなども良いでしょう。
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更年期、閉経期になって頻尿、排尿時痛、残尿感を感じるようになりました。治療はできますか?
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女性ホルモンの減少や骨盤底筋の衰えにより、中高年になると症状が出やすくなります。糖尿病、神経疾患、薬の副作用などの場合もありますが、女性ホルモンの膣錠を自己挿入したり、ホルモン補充療法(貼付剤や内服薬)を行うことで軽快する場合があります。婦人科でご相談ください。
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