不妊治療Q&A

Q&A

【9】体外受精、ICSI、男性不妊

3. 脊椎損傷で射精障害がある場合でも妊娠は可能ですか

 脊髄損傷で下半身の麻痺があり射精ができない患者から精液を採取し、精液所見の程度により体外受精ー胚移植あるいはICSIを施行することができます。脊髄損傷患者の精液の状態は比較的悪いものが多く、通常の体外受精では30%程度の受精率しか得られません。通常は80%前後の受精率が得られますから、この受精率の低さは間題となっていました。しかし、ICSIにより80%以上の受精率が得られ、半数以上の患者さんが妊娠に成功しています。